2009年9月29日(火)16:50

チェコはリスボン条約批准に新たなハードルを設ける

プラハ(AP)

アイルランドの二度目の国民投票をわずか4日後に控え、チェコは批准プロセスを再度中断させる構えである。チェコの上院は火曜日、リスボン条約の合憲性を審査するよう憲法裁判所に訴えを起こした。この決定により批准手続きは延期される。EUのハヴィエル・ソラーナ外交上級代表はこの訴えを厳しく批判した。

リスボン条約の強硬な反対論者として知られるチェコのヴァーツラフ・クラウス大統領は、いかなる場合でも憲法裁判所の判断が下されるまで批准文書への署名を行わない意向である。とりわけ審査で問われるのは、アイルランドに対して妊娠中絶禁止法や安全保障政策に関する主権を保証したことが、加盟国による批准のやり直しが必要なほど従来の条約に変更をもたらしたか否かという点である。

ソラーナEU外交上級代表は、チェコの欧州統合反対派の上院議員による憲法裁判所への再度の違憲訴訟について、世界的な経済危機を踏まえれば「EUの潜在能力を最大限発揮させるのを妨げようとすることは馬鹿げている」と述べた。「EUにはこの条約が必要であり、世界は良好に機能するEUを必要としている。世界の誰であれ責任感のある人間ならばこれに協力しなくてはならない。」

アイルランドは金曜日、リスボン条約批准を問う再度の国民投票を実施する。チェコのほかポーランドも批准を完了していない。

原題:Tschechien baut neue Huerde fuer Lissabon-Vertrag auf




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